答志島架橋に関する一般質問

鳥羽市議会

「平成19年12月」第4回定例会 12月06日  浜口一利議員


浜口一利議員
 皆さん、おはようございます。
 議長のお許しをいただいて、通告済みの案件について質問をいたします。
 まず、答志島架橋建設について質問をいたします。
 答志島架橋建設促進協議会が設立され、総会が桃取町健康管理センターで開催されました。答志島3町内会が一致協力して各方面に声をかけ、7月に答志、8月には和具浦で準備会を経て、9月28日、答志島架橋実現に向けてスタートしました。木田市長もご出席をいただきましたので、会場内の橋をかけてほしいという心を一つにした住民の熱い願いを感じていただいたことと思います。
 促進協議会設立に当たっては、鳥羽市の力強いご支援をいただいて、感謝しております。離島の暮らしも、以前と比較すれば随分よくなったし、便利になったのですが、これからの産業振興、将来の島のあり方など不安が多くあります。さらに救急医療、通勤・通学と、桃取港からですとわずか10分ですが、海を渡る離れた島であるというマイナス面は、克服しがたい問題として住民に覆いかぶさっているのが現状です。答志島架橋早期実現運動は私たち地域住民が積極的に運動展開していく住民主導としても、行政としてどのような力添えをしていくのか、これからの住民運動、3町の協力体制にどのようにかかわっていくか、お考えをお聞かせください。
 次に、離島架橋に対する野呂知事の見解は、検討しなければならないにとどまっているが、これからの県・国への陳情についてお聞かせをお願いいたします。
 
木田久主一市長
浜口議員、第1回目の答志島架橋建設についてお答えいたします。
 答志島架橋建設促進協議会は本年9月に答志島3町の町内会を中心に設立され、大変喜ばしく、敬意を表するとともに、念願の第一歩を踏み出したところです。この設立総会には私も出席させていただきましたが、島の方々が一堂に会して、熱意あふれ、一人一人が架橋のことを考える姿が大変有意義なものでありました。また、島で生まれ、島で育った将来を担う子供たちの島っ子たちが願う離島架橋への思いの作文やアトラクションでの太鼓演奏など、島民の方々の連帯感とともに架橋への思いが伝わってきたところです。この設立総会を記念した基調講演では、離島架橋の光と陰をテーマとして開催され、今後の取り組みを初め特に陰の部分に、私も含め参加者も熱心に聞き入り、感銘を受けたところです。
 この離島架橋につきましては、総合計画後期基本計画の中で離島架橋の早期実現を明記し、島民主体の組織化を支援しつつ、国等に働きかけていきますとしております。そこで議員お尋ねの答志島架橋建設促進協議会につきましては、経済的な支援を含め事務局体制を指導しながら、この協議会とともに活動していきたいと考えております。
 次に、2点目の建設促進に向けての国・県への要望についてであります。
 去る11月に本協議会から市に対しまして、活動に対する支援要望をいただきました。その折には本協議会の役員の方々を中心に署名活動を実施していると伺っており、それがまとまれば、国・県等への要望活動をしていくことになろうかと思います。今後、要望活動がスムーズにできるよう国・県等の調整を図りながら、私も本協議会とともに参加したいと考えておりますので、ご理解いただき、答弁といたします。
 なお、その他の件につきましては担当課長から答弁をさせますので、よろしくお願いいたします。

浜口一利議員
 答志島架橋建設について、2回目の質問をいたします。
 ただいまの市長答弁の中で、設立総会会場での島民の心を一つにした熱い熱気を感じ取っていただいたこと、そして架橋の光と陰があるとしても、それを克服して、早期建設につなげたいという決意をも感じ取っていただいたこと、大変うれしく思います。
 私の質問、1点目、2点目については、第4次鳥羽市総合計画後期基本計画の中で早期実現を明記してあるので、答志島架橋建設促進協議会には積極的な支援も含め、市長みずから先頭に立って、行政もともに活動していきたいというお答えをいただきました。離島架橋建設に向けては長い年月が必要であり、架橋促進協議会の活動についても、短くて5年、長くて10年の計画的な事業展開が必要であると考えております。答志島架橋建設促進協議会においても3町内会連携して、各種団体とともに継続的な活動を盛り上げていきたいと考えています。
 平成19年度の事業計画の国・県への要望活動、署名活動、市への支援要請、情報収集及び調査等も行政の支援をいただいて、予定どおり進めていきますが、その中でも特に地域住民の意識の高揚、観光客も含めた外部への発信を目的とした看板設置が必要と考えていますが、設置の支援について市長にお尋ねいたします。
 

木田久主一市長
 浜口議員、再度のご質問のうち、答志島架橋建設促進協議会への支援についてお答えいたします。
 昨年5月に野呂知事に答志島に来ていただきました。そのときに答志島の方々と意見交換会が行われ、桃取町のご婦人から、父親の看病を教訓に、橋をかけてほしいと知事に訴えました。知事からは、島に渡る船内でも橋をかけてほしいと言われた。国にも要望していくと話をされました。私の県議時代は、長期的な課題であり、幅広く検討してくという答弁でありましたが、最近の野呂知事の架橋への意識は高まってきたものと考えております。また、こうした公の場だけではなくて、個人的に知事に会う場合もたくさんありますけれども、その折にもこの架橋について、知事の本心といいますか、気持ちを伺うことがあるんですけれども、可能だと、こういう知事の話を聞いております。
 今後においても、答志島架橋実現を島内外にアピールするということも重要であるということから、来年度の当協議会の事業計画を踏まえ、特に架橋看板の設置における経済的支援をしていきたいと考えますので、よろしくお願いいたします。
 

浜口一利議員
 架橋建設について、3回目の質問をいたします。
 市長答弁では、架橋早期実現運動は住民主導だが、答志島架橋促進協議会事業計画には行政として最大限の協力・支援をしていくとのことですので、実行のほどをよろしくお願いいたします。
 質問の中で、離島の負の部分ばかり取り上げましたが、何もかも都合の悪いことは離島だからと言っているのではありませんし、離島でよかった部分もたくさんあります。ともに助け合って生きてきた島での暮らし、はぐくんできたきずな、誇れるものも多くあります。よきものを残して、今までの負の部分の改善を図る、大変大きな事業ではありますが、答志島の未来への希望の橋として、早期実現にご支援をお願いしておきます。
 3回目の質問なのですが、架橋ルートは小浜経由となると想定されますが、事前の住民への理解と取りつけ道路の整備が必要となりますが、その点についてのお考えをお聞きして、答志島架橋建設についての質問は終わります。
 

木田久主一市長
 浜口議員、3回目のご質問のうち答志島架橋のルートについてお答えいたします。
 平成15年4月からスタートした三重県離島振興計画においても、住民が切望している離島架橋は今後、鳥羽市とともにその必要性及び方策等について検討していくと明記されています。現在は架橋建設の着工の有無までも至っていない状況でありますが、答志島架橋のルートについてはその検討が必要な時期が近いと考えております。市としましては、その段階を見きわめて、検討していくことになるかと思いますので、ご理解をいただき、答弁といたします。
 その他のご要望につきましては十分に受けとめさせていただきたいと思います。

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