答志島架橋に関する一般質問

鳥羽市議会

・「平成15年 6月」第2回定例会       高橋信夫議員

「平成15年6月」第2回定例会 6月9日

(高橋議員)
次に、離島大橋の今後の市長の決意と行動方針についてお伺いいたします。
 市長は平成13年6月議会の片山議員の質問に対して、「新しい時代を展望する活力ある島の未来像として、離島架橋の実現を位置づけたい」と述べております。また、「国民だれもが安心して暮らせる生活の基盤整備として離島架橋を位置づけ、架橋建設に当たっては、これまで以上の特別措置をとるよう強く働きかける」とのことでした。
 端的に3点ほど伺いますが、今回の新離島振興計画の中に、離島架橋の促進はどのように盛り込まれているのか伺います。市長も国・県の事業として取り上げてもらえるよう、積極的に市民の皆さんと取り組んでいくとのことであります。私も3月に東京の離島センターに視察に行き、平成12年4月現在で完成、建設中、合わせて110件ほどの全国でたくさんの架橋がかかった説明を聞いてまいりました。架橋を完成さすには、地元のそのやる気をどう行動に移していくかだと思います。「地域住民と行政が協働して、運動として機運を盛り上げていくことが、国を動かし、県を動かしていく原動力になっていく」と、市長も言っておりますが、やる気を行動に移すためには、まず、鳥羽市離島架橋促進期成同盟会をつくるべきだと考えますが、市長の決意と方針を伺います。

(井村市長)答弁
新しい離島振興法の計画では、離島の住民が多く望んでいるものを計画的に推進していくということであります。特に新しい三重県離島振興計画では、交通分野において島民の悲願であります離島架橋が明記されたことが、離島での生活体験を持つ私も実現に向けてまして一歩前進したものと、大変うれしく思うところであります。
 次に、2点目の離島架橋についてでありますが、これまでも島民の長年の願いであるという部分では、議員ご指摘のとおりであります。しかし、それまでに過去にはやっぱり漁港が先行したという、私どもの鳥羽市側の事情もあります。ですから、漁港整備中心にいって、ようやく漁港整備が終わってきた段階で、離島架橋の問題が上がってきたということであります。そういう意味でのご理解をいただいた上で、新たに離島架橋について各離島の意見が出そろいましたから、県に離島架橋を第1番に入れるように交渉してきたと。たくさんの費用がかかることから、県も第1に置くという部分については、かなり難航した部分もあることをお知らせしておきたいと思います。
 今後は島民の方々や全国離島振興鳥羽協議会の会員の皆様との論議を重ねつつ、国・県に離島架橋の必要性等を働きかけながら、架橋実現に向けて取り組んでまいりたいと思いますし、議員ご提案の離島架橋促進期成同盟会のような組織につきましては、他市の状況、これまでやられたところの状況等を踏まえながら、架橋促進の機運等から検討をしてまいりたいと考えますので、よろしくお願いいたします。

(高橋議員)
 次に、離島架橋についてですけども、新しい三重県の離島振興計画の中に離島架橋というのが、住民の声が新しく明記されたということは、これはやっぱり大きな前進だとは思います。先ほども言いましたけども、私も3月に東京の離島センターに皆さんと一緒に視察に行ってきたわけですけども、いろいろと全国の橋がかかった説明を担当者に聞いたわけです。その中で、最後に私どもの方から担当者の方に、「鳥羽市の離島架橋は本当に実現ができるんですか」と、そういうことを聞いたわけですけども、その中で「やる気があればできる」という、そういう返事が担当者から返ってきたわけです。ですから、もうやる気があるかどうかということになってくるわけですね。
 そのやる気があるかどうかという中で、市長の今の答弁では「他市とのいろいろな状況を見ながら、その中でそういう組織的なものを取り組んでいきたい」という答弁しかなかったわけですけども。私はそういう、もっともっと、先ほども言いましたように、大きな組織的な枠で、やっぱり例えば先ほども言いました離島架橋促進期成同盟会というふうな、はっきりしたそういう組織を立ち上げて、そして県、そして国に何回と足を運ぶ中で進めていかないと、これは本当になかなか進んでいかないと思います。
 先ほど言いました。全国的にもあれ平成12年の状況がこうだということですから、今は120ぐらいの小さな橋まで入れますと、もう全国的にかかっておるわけですけども、どこの橋をかけたそういう状況を聞かせてもらっても、本当にすごい運動を展開して、実際に長くかかったところもありますし、実現をさせておるわけです。ですから、今まででも質問された方も言われておりますように、本当に離島の住民が、市長も言われたように、心が一つになって、そして、鳥羽市が一丸となって、もうこれからは県が中心になってもらって、国へ進んでいかなければ、本当にいつまでたっても実現はやはり厳しいと思うわけです。
 ですから、くどいようですけども、そのためにはもうぜひ早い時期に離島架橋促進期成同盟会の組織をきちっとやっぱり立ち上げるべきではないかというふうに思います。
 それと、当然その組織を立ち上げていくためには、市としてはその担当窓口はやはりきちっとつくって、そして、地元の人のいろいろな形で予算的な措置も、これも講じていかなければ、本当に市長は実現に向かってやっていくということだけは、答弁、前も今回もいただいておるわけですけども、そういうきちっとした決意がなければ、これはやはりいかんのじゃないかと。最初が大事だと思いますんで、再度、市長の具体性と説得力のある決意を聞かせていただきたいと思います。

(井村市長)
 次に、離島架橋の今後の対応についてであります。
 先ほど「国・県に離島架橋の必要性等を働きかける」と答弁をさせていただきました。離島振興法の第1位に上がったということが、その意気込みというふうに理解をしていただきたいと思います。
 それから、今後は島民の方々や全国離島振興鳥羽協議会の皆様と、島づくりについて具体的な意見等を伺いながら、島のあるべき姿を検討していくという方向で、離島架橋問題についても努力をしていくというふうに理解をしていただきたいと思います。
 それから、先ほど離島架橋促進期成同盟会についてお答えさせていただきましたが、担当セクションについても検討をしていくようにしたいと思います。

(高橋議員)
 離島架橋におきましては、離島架橋は離島住民を初め鳥羽市民の大きな希望であります。鳥羽市は離島架橋一色だという強い思いで、さらに市長の強い行動力をもって、新しい野呂知事を動かしてもらって、架橋実現に向けて一日も早く国の施策に乗れるように、全力で取り組んでいただきますことを強く訴えさせていただいて、ちょうど時間ですけども、私の質問を終わりたいと思います。

 

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