答志島架橋に関する一般質問

鳥羽市議会

・「平成15年 3月」第1回定例会   戸上幸子議員

「平成15年3月」第1回定例会 3月12日

(戸上議員)
 2、離島振興鳥羽協議会の会長は井村市長であり、補助金申請添付の事業計画を見ますと、交通体系の整備を初めとした国家予算獲得運動が盛られています。離島架橋実現は全離島住民の悲願であり、市長もかねてから架橋促進を表明してみえますが、この補助金予算計上に当たり、離島架橋促進運動はどう位置づけられていますか、お答えください。

(企画課長 清水彰)
 第2点目の離島振興鳥羽協議会補助金における離島架橋促進運動についてでございますが、この協議会は各離島の漁業協同組合や町内会など、島の代表の方々と行政とで構成をしておりまして、三重県あるいは全国の離島振興協議会などとも連携をしながら、各種の要望運動や離島後継者の育成など総体的な見地から離島振興に関する活動を推進をしております。
 離島架橋の整備促進につきましても、当協議会の活動方針の一つとしてとらえており、離島振興法の改正継続の運動とともに、新しい三重県離島振興計画の中に離島架橋の推進を折り込むための活動を進めているところでございますので、よろしくご理解のほどを賜りますようお願い申し上げ、答弁といたします。

(戸上議員)
伊勢湾口道路の実現性は乏しいというのが、今衆目一致しているところだと思います。先ほど、課長の答弁にもありましたように、財政切迫を言うのであれば、負担金はゼロにしてもいい筋合いのものではないかと思います。問題は、生活道路としての島民悲願の離島架橋、当面は答志島大橋の実現ですが、離島議員を初めとした、私たち議会はもとより、市長ご自身、答志島架橋に再三言及をしています。先ほどの答弁によりますと、三重県の計画に盛り込むための活動はしたということでしたけれども、今後の運動ですね、予算措置を当然講じなければなりませんが、この離島協議会の補助金にも離島促進の予算的な位置づけはもう一つはっきりしていないと。離島架橋の実現を目指す運動の主体はこの協議会だと考えて予算措置をしたのですか。それとも、企画課に担当者をきちんと配置し、別途予算措置もして進めるのか、お答えをいただきたいと思います。

(企画課長 清水彰)
 離島振興鳥羽協議会におきましては、先ほどもお答えをしましたように、その活動方針の中に離島架橋の整備促進ということを入れておりますが、当面は三重県離島振興計画の中にそのことが位置づけられるよう頑張っているところでございまして、現時点では素案の段階でございますけれども、島の人たちの熱心な協力のおかげをもちまして、今回初めて県の計画の中に、離島架橋の必要性や方策等について検討していく旨の記述を盛り込むことができました。協議会といたしましても、このことを踏まえた形で新年度の活動計画を協議していくことになると考えております。
 なお、企画課に離島架橋推進のための担当者を配置する考えはないかとのお尋ねでございますけども、平成13年第2回定例会の片山議員にもお答えをしましたように、市の内部に専任する部署を置くことは、現在のところ考えておりません。
 以上、答弁といたします。よろしくお願いいたします。

(戸上議員)
 離島架橋の問題ですが、先ほど課長から三重県の計画の素案の中に市から上げた文言がきっちり入ったと、そういう答弁がありました。肝心なことは、上を待つより島民や市民の声を正面から受けて運動を進めていくと、それがこの計画を一層促進させていくことに、そして県を動かすことになるわけですね。ですから、計画どうのこうのということで待っているのではなくて、どんどん運動していくことが必要な時期であるということを認識していただきたいと思います。
 全島民ならず鳥羽の歴史的な悲願事業であるにもかかわらず、今年度の予算のどこにもこうした推進体制の人的財政措置をとっていないと。市長が2年ほど前の新年に言われた情熱は一体どこへ行ったのかと言わざるを得ないと思います。行政がとるべきイニシアチブの全く見られない予算だと、私は離島初め市民の声を代弁しておきたいと思います。

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答志島架橋建設促進協議会