答志島架橋に関する一般質問

鳥羽市議会

・「平成14年12月」第4回定例会   戸上幸子議員

「平成14年12月」第4回定例会 12月6日

(戸上幸子議員)一般質問
 離島架橋につきましては、昨日の藤原議員、そして9月議会での木下議員、また各離島の議員の皆さん方、この議場で過去熱弁を振るってみえました。また、市長もこの年頭のあいさつで、答志架橋を提唱されました。私も全く同じ思いでございます。
 それでは、2点お聞きいたします。
 1、今回初めて生活道路としての離島架橋が振興計画に盛られました。どのような経緯で意見、要望をつかんで具体化をしましたか。
 2、離島架橋先進地である諸県を視察しても、架橋実現の最大のポイントは、地元挙げての熱意と運動です。市は今後、実現へのプランをどう描き、どのように実行をするつもりですか。

(井村均市長)答弁
 次に、第4問目の離島振興計画の中の離島架橋についてお答えをいたします。
 まず、1点目の離島振興計画につきましては、6月議会及び9月議会でもお答えさせていただきましたが、全国の離島関係者や関係各位のご協力を得まして、離島振興法の一部を改正する法律が、去る7月12日、第154通常国会で議員立法として成立し、7月19日に法律第90号として公布されました。関係都道府県には8月20日に、国土交通省から改正概要と離島振興計画策定についての説明がされましたので、現在、平成15年4月1日の施行に向けて、離島とかかわる全国の自治体が振興計画の策定を進めております。
 本市におきましても、8月下旬に三重県副知事や県の離島振興計画策定の担当窓口となります地域振興部市町村行政チームのマネージャーを初め、市の関係各課の職員とともに離島4島を回り、計画案策定の説明と、それぞれの島の課題や要望などのご意見を聞かせていただき、11月には各離島の代表者や離島の医療、教育、環境、産業などの関係者を交えた検討会議を開催して、計画案の策定を進めてきたところでございます。
 離島架橋につきましては、これまでも島民の長年の願いであるとして、中村和徳議員、木下議員、藤原議員、片山元議員などからも、ご質問と強いご要望をいただいてまいりましたし、私といたしましても、ぜひとも実現をさせたい課題として積極的な取り組みを進めていくとの答弁をしてまいりました。
 今回の離島踏査や検討会議でも、離島の持つハンディを解消するには離島架橋の実現しかないとの強い要望がいずれの島からも出されておりますことから、今回策定いたします鳥羽市離島振興計画案の中にもその旨を盛り込むよう準備を進めております。
 次に、2点目の今後実現へのプランをどう描き、どのように実行するつもりかとのことでございますが、架橋実現のかぎは、地元の人々の総意と住民運動がその中心になると考えております。10月13日に和具浦漁港で開催されましたまるかじり答志島に、私も行って参りましたが、その会場には「実現させよう、答志島架橋」という横断幕が掲げられておりました。この地域活性化事業は、答志島の3地区で組織されております答志島活性化21委員会主催の自主事業として開催されたものですが、横断幕も島の人たちの手づくりであると聞いております。こうした島の人たちの自主的な活動を行政としても全面的にバックアップさせていただきながら、地域住民と行政が協働した運動として機運を盛り上げていくことが、国を動かし、県を動かしていく原動力になっていくと考えております。
 実現へのプロセスでありますが、本年度内には鳥羽市、磯部町、志摩町の1市2町の計画案をもとにして三重県離島振興計画が策定される予定ですが、鳥羽市離島振興計画案がそのまま県の振興計画になるわけではございません。架橋実現のためにも、まずは三重県離島振興計画の中に、架橋建設を盛り込んでいただく必要があります。そのためにも、離島振興計画を定めるに当たって、「都道府県は当該市町村の離島振興計画案の内容をできる限り反映させるよう努めるものとする。」と定めた新離島振興法第4条第5項を最大限尊重していただき、本市の意向を踏まえた計画策定を行うよう要請をしていきたいと考えておりますので、ご理解を賜りますようお願いを申し上げます。

(戸上幸子議員)一般質問 2回目
 次に、4点目の離島架橋について再度お聞きいたします。
 市長の答弁は、住民の要望が強くて、離島架橋を離島振興計画に盛ったと、そういうことでした。市として計画に盛った以上、間髪を入れずに具体的な運動を開始することが非常に大事だと思います。先ほども、地元の漁師さんたちがそういう横断幕を答志架橋実現に向けてということでやっている取り組みが、市長の方から紹介されましたですけれども、離島住民も市民も、市長のイニシアチブを満を持して待っております。
 私どものアンケートにも離島の方から多く寄せられているわけですけれども、離島も県民であり市民であるし、離島に橋をかけてください、実行に向けてどのような運動をしていったらいいのか具体的に教えてほしい、こういう若い方たちの声が非常に多かったです。ですから、市長は地元が頑張らねばというような発言でしたけれども、地元が頑張ることは言うまでもありません。しかしこれは、会派、党派を超えて鳥羽全体でやらなくてはいけない問題です。私は長崎の離島を視察してきました。この中でも、トップである市長や町長の行動力、そういうものが大きな決め手になっているんです。これは調べていただいたらわかることだと思います。
 ですから、今こそ市長のイニシアチブをぜひとも発揮していただきたいと思います。地元の選出の県会議員やまた私ども議会、そして行政も陳情に行かなくてはなりません。また、先進地の方を呼んでの離島シンポ、離島架橋シンポ、また決起大会、署名運動、やることはたくさんあると思うんです。これを具体的に進めていくスケジュールを、ぜひとも市長の方でつくっていただきたいと。それを市民に明らかにしていただいて、離島住民のやること、また市民がやること、また近隣町村にもお願いをしなくてはなりません。そういう具体的なスケジュールの提案を、この県の離島振興計画に離島架橋を盛った今こそ提案をしていただきたいと、そのように思います。
 会派、党派を超えてこの問題に取り組み、離島架橋実現に鳥羽は燃えていると新知事に知らしめようではございませんか。そして子供からの嘆願の手紙、また架橋での島おこしの青年たちの手紙を、知事の机の上に、また国土交通大臣の机の上にどんと積み上げると。それぐらいの運動をこれからしていく必要があると思います。
 市長はことしのお正月に、答志架橋を新年の夢として語られました。来年2003年はその夢を現実にする、そういう年です。最後にご決意をお聞かせいただきたいと思います。

(井村均市長)答弁 2回目
 それから、架橋の問題でありますが、大変厳しい状況下にありますが、官民あわせて一体となって強く要望をしていきたいと、そのように考えています。

 

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答志島架橋建設促進協議会